Dotfuscator Professional を使用するには、ライセンス キーを使ってアクティブ化しておく必要があります。 Dotfuscator Professional のライセンスを 1 つ以上購入すると、PreEmptive 社からライセンスごとに 1 つのライセンス キーが送信されます。 同様に、Dotfuscator Professional の評価版をダウンロードすると、PreEmptive 社から評価ライセンス用のキーが送信されます。 異なる種類のライセンスにより、さまざまな方法でソフトウェアを使用できますが、正しいライセンス キーを使用して Dotfuscator をアクティブ化することが重要です。
インストーラーまたは構成エディターからアクティブ化する場合は、その処理中に適切なライセンス キーを入力します。 アクティブ化手続きは、今後そのコンピューターで Dotfuscator を実行するためにプロビジョニングを行い、自動的にライセンス トークンを保存します。そのため、再度アクティブ化する必要はありません。
NuGet パッケージを使用している場合は、環境変数を使用してライセンス キーを構成するか、または Dotfuscator を実行するたびに引数としてライセンス キーを渡す必要があります。
この処理中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングを参照してください。 ライセンスの詳細については、PreEmptive Solutions にご連絡ください。
ライセンスの種類
Dotfuscator Professional ライセンスには、ビルド ライセンスまたはユーザー ライセンスがあります。 さらに、特定のライセンスは、フローティング ライセンスである場合とそうでない場合があります。
ビルド ライセンスとユーザー ライセンス
ビルド ライセンスは、リリース可能なソフトウェアをビルドするために、ビルド エージェントで使用するためのものです。 ビルド ライセンスを使用して Dotfuscator を実行した場合、結果として生じるソフトウェアは公的に頒布することができます。
ユーザー ライセンスは、主として開発コンピューターで作業する開発者が使用する、たとえば、Dotfuscator をビルド処理に統合したり、構成エディターを使用して Dotfuscator 構成を編集したりするためのものです。 さらに、すべての Dotfuscator 評価ライセンスはユーザー ライセンスです。 ユーザー ライセンスを使用して Dotfuscator を実行した場合、結果として生じるソフトウェアを公的に頒布することはできません。 また、ユーザー ライセンスの Dotfuscator を引数または環境変数を使用してアクティブ化する場合は、完全なライセンス文字列を形成するために電子メール アドレスを含める必要もあります。
フローティング ライセンス
フローティング ライセンスは、任意の数のコンピューター上でアクティブ化できるライセンスで、ライセンスの並行ビルドの制限まで、所属するチームが使用するだけのビルド エージェントで使用できます。 これにより、所有していないエージェントも含め、自動ビルド システムの一部として動的にプロビジョニングされたビルド エージェントで Dotfuscator を使用することが可能になります(詳細については、ビルド エージェントを参照してください)。 PreEmptive は、既定ではビルド ライセンスをフローティングに設定します。
フローティング ライセンスを使用している場合は、Dotfuscator を実行するたびに PreEmptive のサーバーでサブスクリプションが確認されるため、Dotfuscator を実行するにはアクティブなインターネット接続が必要となります。
フローティング以外のライセンスは、限られた数のコンピューター上でしかアクティブ化できませんが、一度アクティブ化された Dotfuscator は、実行ごとに PreEmptive のサーバーでの検証に成功する必要はありません。 フローティング以外のライセンスは、アクティブなインターネット接続のないコンピューターで使用できます。
アクティブ化の方法
Windows インストーラーを使用して Dotfuscator をインストールした場合は、インストーラー自体、構成エディター、環境変数を使用するか、または Dotfuscator を実行するたびに引数を渡してアクティブ化することができます。
NuGet パッケージを使用して Dotfuscator をインストールした場合は、環境変数を使用するか、または Dotfuscator を実行するたびに引数を渡してアクティブ化することができます。
インストール時
Windows インストーラーを使用して Dotfuscator をインストールするとき、以前にこのコンピューターでアクティブ化していない場合は、インストーラーを閉じた後、アクティブ化ツールが自動的に起動されます。 画面の指示に従って、Web ブラウザーを使用し Dotfuscator をアクティブ化します。
インストーラーを使ってアクティブ化すると、今後そのコンピューターで Dotfuscator を実行するためにプロビジョニングが行われ、自動的にライセンス トークンが保存されるため、再度アクティブ化する必要はありません。 この処理中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングを参照してください。
構成エディター内
Dotfuscator 構成エディターを実行したときに、まだアクティブ化していない場合は、アクティブ化ツールが起動されます。 画面の指示に従って、Web ブラウザーを使用し Dotfuscator をアクティブ化します。
構成エディターを使ってアクティブ化すると、今後そのコンピューターで Dotfuscator を実行するためにプロビジョニングが行われ、自動的にライセンス トークンが保存されるため、再度アクティブ化する必要はありません。 この処理中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングを参照してください。
環境変数を使用
ライセンス キー(ライセンス文字列形式)を格納するための環境変数 DOTFUSCATOR_LICENSE
を設定することができます。 変数を設定すると、Dotfuscator は実行ごとに、変数に格納されているライセンス キーを使って自身をアクティブ化します。
これは、動的にプロビジョニングされたビルド エージェントで Dotfuscator をアクティブ化する場合に有用です。この場合、変数はビルド システムで自動的に設定できます。 動的にプロビジョニングされたビルド エージェントでアクティブ化する場合、当該のライセンスはフローティング ライセンスである必要があります。
Dotfuscator は、環境変数からライセンス キーを読み取っても保存しません。 後で変数の設定を解除した場合は、他のいずれかの方法で Dotfuscator をアクティブ化する必要があります。
カスタマー フィードバック オプションは、環境変数を介して設定することもできます。
引数を使用
Dotfuscator のさまざまなビルド インターフェイスに明示的にライセンス キー(ライセンス文字列形式)を渡すことができます。 これには、次の方法があります。
-
MSBuild ターゲットを使用する場合は、
DotfuscatorLicense
MSBuild プロパティを設定する。 これを設定しやすい場所は.dotfuscator.user.props
ファイルです。 -
MSBuild の Dotfuscate タスクの
License
パラメーターを設定する。 -
Dotfuscator コマンド ラインの
-license
引数を使用する。
これらの引数は、動的にプロビジョニングされたビルド エージェントで Dotfuscator をアクティブ化する場合に有用です。この場合、引数は無人ビルド スクリプトで設定できます。 動的にプロビジョニングされたビルド エージェントでアクティブ化する場合、当該のライセンスはフローティング ライセンスである必要があります。
これらの引数を使用した場合、Dotfuscator は今後の実行のためにライセンス キーを保存しません。 上記の方法のいずれかを使用する場合は、常にライセンス キーを提供するか、あるいは他のいずれかの方法で Dotfuscator をアクティブ化する必要があります。
優先順位
Dotfuscator は実行時に、次のようにライセンス キーおよび登録情報を取得します。
-
現在の実行にライセンス キー引数が設定されている場合は、その引数の値を使用して、この実行に対してのみ Dotfuscator をアクティブ化します。
-
そうでなく、
DOTFUSCATOR_LICENSE
環境変数が設定されている場合は、その変数の値を使用して、この実行に対してのみ Dotfuscator をアクティブ化します。 -
そうでなく、以前にこのコンピューター上で Windows インストーラーまたは構成エディターによって Dotfuscator がアクティブ化されている場合は、その登録情報が使用されます。
-
そうでなく、実行が構成エディターである場合は、ライセンス キーの入力を求められます。 このキーは、当コンピューターに対して Dotfuscator をアクティブ化するために使用され、今後の実行のために登録情報に保存されます。
-
上記以外の場合は、Dotfuscator でエラーが発生します。
アクティブ化ツール
Dotfuscator アクティブ化ツールは、Windows コンピューター上で Dotfuscator をアクティブ化することができるグラフィカル ユーザー インターフェイスです。 (他のオペレーティング システムでは、環境変数または Dotfuscator 呼び出し時の引数を使用してライセンス情報を渡す必要があります。 Windows では、アクティブ化ツールの代わりにこれらの方法も使用できます。)
まだアクティブ化していない場合、アクティブ化ツールは Windows インストーラーの完了時、または構成エディターの起動時に自動的に起動されます。
アクティブ化ツールは Web ブラウザーを開いて、preemptive.com のアクティブ化手続き専用に生成されたページにアクセスします。 そのページの指示に従って、お使いのインストレーションを preemptive.com のアカウントおよびライセンスに接続します。
preemptive.com でのアクティブ化処理が完了すると、Web ブラウザーは localhost
HTTP 要求を介してアクティブ化ツールと通信します。 これによりアクティブ化ツールがトリガーされ、アクティブ化が確認されます。
アクティブ化が正常に確認されると、ツールに次のメッセージが表示されます。
成功したアクティベーションはコンピューターに保存されるため、再度アクティブ化しなくても Dotfuscator を使用できるようになります。
インターネット接続の要件
PreEmptive のサーバーでライセンス キーを確認するため、アクティブ化にはインターネット接続が必要です。 また、フローティング ライセンスは、Dotfuscator の実行時にアクティブなインターネット接続を必要とします。
ネットワーク接続が一時的に切断される問題によってビルド エラーが発生することを防ぐために、MSBuild ターゲット、MSBuild タスク、およびコマンド ライン インターフェイスは、しばらく待った後に失敗した接続を再試行するようにしています。 再試行後も接続できない場合は、ネットワークの問題を説明するエラー メッセージを表示してビルドが失敗します。
既定では、ライセンス サーバーの応答が、計画済みメンテナンス中であることを示す場合、Dotfuscator は最長 30 分間 30 秒間隔で接続を再試行します。 接続の再試行の間隔(遅延)およびタイムアウトの値は、以下の環境変数を使用して設定することができます。
-
DOTFUSCATOR_MAINTENANCE_RETRY_DELAY
変数には、接続の再試行の間隔(秒単位)を設定します。 -
DOTFUSCATOR_MAINTENANCE_RETRY_TIMEOUT
変数には、接続エラーになるまでの再試行期間(分単位)を設定します。
どちらの値も正の整数値で設定する必要があります。
認証済みプロキシを使用してインターネットへ接続する必要がある場合は、以下の環境変数を使用してプロキシ認証資格情報を設定できます。
-
DOTFUSCATOR_PROXY_USERNAME
変数は、認証済みプロキシへの接続用ユーザー名を設定します。 -
DOTFUSCATOR_PROXY_PASSWORD
変数は、認証済みプロキシへの接続用パスワードを設定します。 -
DOTFUSCATOR_PROXY_ADDRESS
変数は、認証済みプロキシへのアドレスを設定します。 この変数は、システムのプロキシではない認証済みプロキシを使用している場合のみ必要です。 -
DOTFUSCATOR_PROXY_PORT
変数は、認証済みプロキシへのポートを設定します。 この変数は、システムのプロキシではない認証済みプロキシを使用している場合のみ必要です。
サブスクリプションの更新
アクティブ化後、Dotfuscator は PreEmptive のサーバーからユーザー登録情報をダウンロードします。 サブスクリプションをお持ちでその有効期限が切れている場合は、更新するよう求められます。
サブスクリプションの有効期限が切れても更新しなかった場合には、Dotfuscator 構成エディターは機能縮小モードで実行されます。 サブスクリプションの対処が必要な場合には、構成エディターのステータス バーに警告が表示され、適切なリソースへのリンクが提供されます。 サブスクリプションを更新したら、Dotfuscator 構成エディターを再起動します。PreEmptive のサーバーから更新された情報がダウンロードされ、構成エディターは再び全機能モードで実行されます。
ライセンス文字列
Dotfuscator をアクティブ化するいくつかの方法では、「ライセンス文字列」の指定が必要です。
- ビルド ライセンスをお持ちの場合は、ライセンス文字列はライセンス キーだけです。
- ユーザー ライセンスをお持ちの場合は、ライセンス文字列はライセンス キーと電子メール アドレスがコロンで区切られています(例:
00000000000000000000000000000000:jdoe@mycompany.com
)。