Dotfuscator Professional を MAUI プロジェクトに統合することができます。プロジェクトに統合されると、そのプロジェクトは Visual Studio、MSBuild、または MAUI をサポートする他のビルド システムでビルドするたびに、Dotfuscator によって自動的に保護されるようになります。この方法で Dotfuscator を統合すると、アプリを実行するデバイスに関係なく、実績のある階層化された保護戦略を備えたアプリを作成できます。
Dotfuscator Professional の MAUI に対するビルド統合は、他の .NET プラットフォームと同様のアプローチを用いています。ただし、MAUI 統合独特の面もいくつかあるので、作業を開始する前に理解しておく必要があります。
サポートされるプロジェクトの種類
以下のプラットフォーム用のアプリを生成する MAUI プロジェクトに Dotfuscator Professional を統合することができます。
- Android
- iOS
- WinUI 3
- Mac
- Tizen
クロス プラットフォームの MAUI アプリを開発している場合は、それぞれのプラットフォームに固有の構成設定が必要になる場合があります(たとえば、Android 専用のルート チェックや改ざんチェック、iOS でのみ必要となる名前の変更の対象除外などがあります)。
Dotfuscator はプロジェクトを保護するときに、そのプロジェクトの一部としてパッケージ化されたすべてのアセンブリも自動的に保護します。出力プロジェクトによって使用される .NET Standard ライブラリやポータブル クラス ライブラリ(PCL)などのライブラリ プロジェクトに、Dotfuscator を統合する必要はありません。それらのライブラリはパッケージ化されるときに自動的に保護されるからです。詳細については、保護するプロジェクトの選択を参照してください。
Dotfuscator を統合するプロジェクトごとに、どのビルド構成に保護を適用するかを決定する必要があります。保護の手順で提供されている既定の構成では、Release、Ad-Hoc、および AppStore 構成を保護します。Ad-Hoc 構成と AppStore 構成は、iOS プロジェクトでのみ使用されます。詳細については、保護する構成の選択を参照してください。
サポートされるビルド環境
Dotfuscator Professional のビルド統合は、Windows および macOS のどちらのビルド マシンにおいてもビルドの一環として実行することができます。また、クラウド ベースのビルド サービスも、ビルド エージェントにこれらのオペレーティング システムを使用していれば、Dotfuscator をサポートできます。例としては、Azure DevOps Pipelines や Visual Studio App Center などがあります。
統合されたプロジェクトをビルドする各コンピューターに Dotfuscator をインストールし、プロビジョニングする必要があります(iOS アプリのビルドを、SSH 経由で macOS コンピューターに接続された Windows コンピューターを使用して行う場合は、Windows コンピューターに Dotfuscator をインストールします)。詳細については、ビルド エージェントを参照してください。
統合手順
作業を開始するには、アプリケーションの保護ページに記載されている手順に従って、Dotfuscator を MAUI プロジェクトに統合します。既定では、Dotfuscator はすべてのターゲットに対して単一の構成ファイルを使用します。個々のビルド構成を使用するには、対象プラットフォーム固有の構成を参照してください。